2006.09.05 Tue
海外版紹介その3。「茄子」

また、「茄子」は「天狗党」同様にフランスのカステルマン社「Sakka」シリーズからも出版されています。
→「Sakka」シリーズのサイト
→「茄子」第1巻のページ(何ページか閲覧できます)
●細かい部分で

その他、雨音などは日本語そのままだったり。
仏語版では、この場面は書き文字はそのままでコマの外に注釈が入っています。
(Sakkaシリーズの本は全編にわたって丁寧な注釈付き)
●「音」の違い


同じく1巻収録「アンダルシアの夏」においても、バイク・車の擬音はあるのですが、自転車の"ぎょすぎょすぎょす"などはキレイさっぱり無くなっています。
ちょっと不思議な感じがしますが、もともと日本語には擬音や擬態語が非常に多いので翻訳の際に該当する言葉がなかったり、シーンによっては音が無い方が自然に感じるのだとか。そう考えると、台湾版も対応する言葉が特に無いからそのまま日本語で載せているのかも?
仏語版の音の有無を日本語版と見比べてみると音に対する感じ方の違いや、普段無意識に使っている擬態語がどれほど多いか発見できてなかなか面白いです。
●タイトル
日本の漫画のフランス語訳されたものについて検索していたら「フランスと日本のマンガタイトル比較表」などを発見。タイトルがわかりやすく翻案されるのは映画でもよくありますね。以下上記サイトより引用。
・「北斗の拳」は「KEN le suvivant(ケン・生き残りし者)」
・「ハイスクール奇面組」は「College fou fou fou (アホアホ学園 )」
・「タッチ」は「Theo ou la batte de la victoire (テオ、勝利のバット)」
さて、Sakkaシリーズの「茄子」も1冊ごとに「茄子 アンダルシアの夏」のような感じで、ある一遍のタイトルが表題作として大きく載っています。2巻だと「東都早もの喰」3巻は「富士山の戦い」。
→海外版紹介その1「フランスの天狗党」はこちら
→海外版紹介その2「セクシーボイスアンドロボ」はこちら
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